お友達と遊べない …?子どもの発達心理学から考えよう
こんにちは!元保育士なっぺです🐣
最近よく保護者の方からこんなお悩み相談を受けます。
「うちの子、なかなか他の お友達と遊べない ので不安なんです。」
「親しい人以外の人見知りがすごくて、幼稚園で友達ができるか心配。」
などなど。
だんだんいろんなことが出来るようになってきたからこそ、心配も増えますよね。
「そのうち関われるようになるから大丈夫!」
と言われても、その根拠ってなに!?っと焦ってしまうこともあるかもしれません。
今回はそんな子どもの遊び方について、発達心理学に基づいて解説したい思います。
遊びの分類
まず子どもの遊びの発達段階は、主に以下の4つに分類できます。
傍観的行動
↓
1人遊び
↓
平行遊び
↓
連合遊び
共同遊び
↓
集団遊び
順番に説明をします!
傍観的行動
遊び自体には参加せず、ただじーっと見るだけの遊び。
乳児はおもちゃを目で追いかけて遊びますよね!
1人遊び
まさに1人きりで遊ぶこと。
1.2歳は基本一人遊びが最も多いです。
2歳になると言葉も増えてくるので、一人で遊びながらお話してるなんてこともよくありますが、ごく当たり前のことです。
平行遊び
複数の子供が同じ場所にいて同じ遊びをしますが、関わりはあまりなく、個別に遊ぶこと。
2歳から3歳児にかけて多く見られます。
少しずつ周りの友達がしている遊びに興味・関心が湧いてきます。
好きなお友達の真似をして遊ぶことも多いですね。
連合遊び
おたがい関わり合いながらも個別の目的を持って遊ぶこと。
お友達と一緒に遊んでいるという意識はありますが、基本的にそれぞれが自分のしたいことをしています。
(例:ブロックでそれぞれ作ったものを見せ合う)
相手を意識しながらも別々の目的があるため、おもちゃの取り合いも増えてくる時期ですが、これも大事な成長です。
共同(協同)遊び
役割分担をしながら、おたがい同じ目的を持って遊ぶこと。
リーダーがいたり、ルールを決めたりするのもこの時期の遊びの特徴です。
(例:ブロックで何かを作る際に、色や形を相談したり必要な物を一緒に運んだりして1つのものを作る。)
年中・年長さんになるとごっこ遊びの率が高くなっていきますね!
言葉を使って自分の考えや想いを伝えたり、相手の考えをくみ取ったり、心の成長を育みます。
集団遊び
複数人の集団の中でルールのある遊びをすること。
そのぶん、人間関係も複雑になります。
年長さんの後半、小学校1年生ごろからは集団遊びが多く見られるようになります。
ルールの理解や、勝ち負けを受け入れられるようになっていきます。
ちなみに大人でも誰にも会いたくないときがあるように、子どもも気分によって遊び方を変えます。
”集団遊びができるようになったから、一人遊びをしない。”
なんてことはありませんのでそこだけはご注意を!
ただ、やはり1人遊びや平行遊びから次の段階に進まない子も多くいて、その理由もたくさんあります。
例えば…
など様々です。
大人ができること
一概に お友達と遊べない と思わず、まずはお子様の遊びの特徴をよくみて、どの遊びに分類できる か観察します。
観察の際は下のチェックリストを参考にして下さい!
✅他者と関わる遊びをするのに、十分な年齢になっているかどうか。(主に4.5歳)
✅そのお子様の安全基地となる場所があるかどうか。(園生活であれば、好きな先生や安心できる場所があるか)
✅他の子どもが遊んでいる様子に興味があるか。または、よく見てマネをすることがあるかどうか。
↳よく友達の真似っこをする子は、ちょっと距離を近づけてみるだけでも興味が増すかもしれません。
大人が間に入って、お互いの意思疎通や遊びの仲介役になるのもいいと思います。
そして1番大切なのは、保護者が無理に次の段階に移行させようとしないこと。
その子が今何に興味を持って遊んでいるのか、
遊び方が移行するにあたってなにが壁になっているのか、
よーく見てあげてください!
これらを踏まえたうえで、
他者との関わりや、落ち着きのなさに不安を感じる場合、
子どもの心の問題や、発達障害が隠れていることもあります。
ぜひお医者さんや専門家に相談してみるのもいいと思います。
お子様の成長への不安や焦りは、
1人で抱え込まないようにしてくださいね!
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