おもちゃの安全基準 、ちゃんとチェックしてますか?
こんにちは!元保育士なっぺです🐣
0歳の時のおもちゃって、大人から見るとただの暇つぶしや娯楽に思えるかもしれません。
ですが、適切な時期に適切な遊び道具をわたすことは、子どもの発達や成長を促す役割があるんです。
今日はそんなおもちゃを選ぶポイントをお伝えします。
おもちゃの安全基準 を測るマーク
CEマーク
=Conformité Européenne
(フランス語で欧州の法律に適合しているという意味)
これはヨーロッパの商品安全基準です。
製品をEU加盟国から輸入、もしくは日本からEU加盟国へ輸出する際に、安全条件を満たすことを証明するこのマークが必ず必要となります。
ただこのCEマークは必ずしも第三者検査機関が必要ではなく、自主申告としてつけることができます。
ちなみにCEマーク自体はおもちゃ以外の広い分野で使用されており、おもちゃの安全については「EN71」という規格になります。
特別知らなくても問題ないです!
STマーク
=Safety Toy
日本のおもちゃの安全基準です。
ST基準は、14才までの子供が遊ぶおもちゃの安全性を証明するもので、
- 機械的安全性:おもちゃの形状や強度は安全か
- 可燃安全性:燃えやすい素材ではないか
- 化学的安全性:材料に有害な物質が使われていないか
の3つからなっています。
こちらはCEマークと違い、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃのみ付けることができます。
ただ日本玩具協会に所属しているメーカーしかつけられないので、輸入玩具にはついていないことが多いです。
ちなみに、CEマーク、STマークどっちの方が安全かというと、確実にこちらとは言えません。
なぜならそれぞれの検査項目で厳しかったり、緩かったりとバラバラだからです。
安全、かつ良いおもちゃをどうやって選ぶのか。
選ぶ基準はこれらのマークだけではありません。
食品衛生法
こちらはマークではありませんが、おもちゃの大切な法律です。
①材質ごとの溶出試験
②可塑化された材料(ポリ塩化ビニル、ゴム、ポリウレタン)のフタル酸エステル類の材質試験
③塗膜3元素(カドミウム、鉛、砒素)の試験
④おもちゃの製造基準の着色料試験
難しいカタカナばっかでなんやそれってハテナマークが浮かんでるかもしれませんが、要は、「子どもが口に入れても有害ではないか、誤飲に繋がらないか」を調べます。
対象は、
・6歳未満の乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃ
・アクセサリー玩具やつみき、知育玩具など
また、海外から輸入されるおもちゃは、必ずこの検査を受けます。
食品衛生検査を通過しても特にマークなどはつかないため、もしおもちゃを買うときは店員さんに聞いてみてもいいかもしれませんね!
なーんとなく、 おもちゃの安全基準 をチェックするポイントはわかりましたか??
次行きましょう!
対象月齢と対象年齢は適齢か
先程のマークと食品検査を受けたものを前提としてお話しますね。
ほとんどの玩具には対象年齢があり、それを参考に選ぶ方が多いと思いますが、その情報だけにとらわれてはいけません。
(STマークが付いているものは必ず対象年齢を記載する決まりがあります。)
この対象年齢とは「その商品を使用するに相応しい年齢」のことです。
安全性の考慮のほか、メーカーが主なターゲット層を絞るためでもあるため、「必ずしも守るべきルール」ではありません。
あくまでも参考として捉えれば良いでしょう。
発達段階やお子様の興味は大きく個人差があります。
注目すべきは
『今お子様が何に興味があるか』
『どんな発達段階にいるか』
この2点です。
また、良いおもちゃは
『年齢によって遊び方が変わり、安全、且つ丈夫で長く使えるもの』
ということを覚えとくと良いでしょう!
もちろん、記載の対象年齢より早く購入する際は、
・口に入れてしまうような大きさのものがないか
・尖っている部品はないか
・落としても壊れない耐久性があるか
などは、購入者として確認する必要があります。
安全なおもちゃの見分け方、表示マークはご理解頂けましたでしょうか?
ぜひおもちゃを選ぶ参考にして下さい!
【保育士が解説!子育てをサポートする情報サイト】
前回までのコラムはこちらから↓↓
*親になったら知ってほしい!世界の幼児教育~レッジョエミリア~