食べるのが遅い 、好き嫌い…。 食事の悩みを解決!
こんにちは!元保育士なっぺです🐣
美味しくて楽しいご飯は、多くのどもたちにとって大好きな時間です!
けど、同じ歳でも食べるペースは様々。
幼稚園や保育園でも、すぐに食べ終わって遊び始める子どもがいる一方で、
中には飲み込むことが苦手だったり、おしゃべりに夢中で食べ終わるのに時間が掛かってしまう子どももいます。
また、好き嫌いをする子どももたくさんいます。
しかし、親としては子どものことを考えると、決められた時間内に、そして好き嫌いをせず、何でも食べて欲しいと思いますよね。
大人も子どももイライラしたり、ストレスを抱えたりせず、楽しくご飯が食べられるのがベストです。
そこで今回は保育士の知識と経験から、好き嫌いの訳と、 食べるのが遅い 子どもへのサポート方法をご紹介します。
なんで子どもは好き嫌いが多いの?
大人から見ると、子どもの好き嫌いは単にわがままや親のしつけ不足のように思えてしまいますが、そうではありません。
まずは、子どもが好き嫌いをする要因を見てみましょう。
1.遺伝・生まれついた本能で苦味を嫌う
子供の舌にある食べ物の味を感じる器官「味蕾(みらい)」の知覚能力は、大人の2倍以上だと言われています。
味覚には『甘味、酸味、苦味、塩味、うま味』の5種類があり、それぞれの役割があります。
苦味や酸味は、毒のある食べ物や腐敗した食べ物など身体に悪そうなものを判別するためのシグナルだと考えられています。
つまり、子どもが苦みの強いピーマンや酸味の強い酢の物を嫌うのは、本能的なものなのです。
子供の方が大人よりも味に敏感なので、食べ物の中に含まれるわずかな酸味や苦味を敏感に感じ取ります。
特に感受性の強い子供の場合は本能的な防衛本能が強い傾向があります。
また、最近の研究では、胎児のころからいろいろな食べ物に触れた子どもほど、新しい味への許容度が高いことがわかってきました。
妊娠中や授乳期間中に、積極的にいろいろな食べ物を食べた母親の方が、子どもの好き嫌いが少なくなるのです。
2.環境・心理的要因
これは親の好みが大きく影響します。
親が苦手な食べ物はそのぶん子どもも口にする機会が減るため、経験不足で嫌いになってしまうことがあります。
親が「好きではない」と言ったことで、子どもも自分も好きではないと思い込み、食べれなくなることもあります。
また、食べれなかったことを怒られてトラウマになり、さらに遠ざけることも。
食事の自体苦手になってしまうこともあるので、要注意です。
(園や学校で食べれない場合は、保育者や先生の指導が合わないこともあります。家では食べるのに…。といった場合は子どもに話を聞いてみた方が良いでしょう。)
そして2歳になると自我が芽生え始めます。
「魔の2歳児」と言われるだけあって今まで食べれたものも嫌がることがあります。
これも成長のひとつなのです。
とはいえ、健康や将来のことを考えると好きなものだけ食べさせることはできません。
かと言って「食べなさい!」で素直に食べてくれるほど子どもも簡単ではありませんし、
無理やり食べさせるのは更に嫌いになるだけなので絶対NG🙅♀️
好き嫌いを減らす、また時間内に食べさせるテクニックをご紹介します。
好き嫌いをなくすには?
1.わからないように料理に入れる
好き嫌い克服法の鉄板!
気づかないように、細かく刻んだり、液状にしたり、苦手な味や食感を変えて、食べれたらとにかくたくさん褒める!
そうすることで、子ども自身が食べれた!という自信や経験値をつけます。
大手食品メーカー、エスビー食品のCM。
個人的にとても好きです。感動しました。笑
親にとってはとても一生懸命なのも伝わりますよね。
ちなみにこちらは、実際に私も子どもに飲ませているスムージーはこちら。
うちの子も偏食があってどうせ飲んでくれないだろうなーと
思いながらも買ってみたら、とても美味しそうに飲んでくれました☺
2.食育をする。
最近は、食育に力を入れている園も多くあります。
野菜を自分で育てることで食べ物の大切さを理解し、苦手な野菜も食べられるようになった子どもも多いです。
小学校でトマトやピーマン、オクラなどあまり好かれない野菜を育てるのはそういうことなんですかね??(笑)
食べることからではなく、まずは野菜と触れ合い、野菜を知り、好きになることが大事です。
たまには野菜スタンプなどの遊びに取り入れて、触った感触や野菜の匂いに慣れることも食育の一つ!
食べることにこだわらず日常生活に取り入れることで、親しみを感じやすくなります。
3.好き嫌いがテーマの絵本を読む
絵本って大人が思う以上に子どもに影響があったりするんですよね。
おすすめ絵本をいくつか。
『ぜったいたべないからね(チャーリーとローラ)』 著者:ローレン・チャイルド
これはうちの子に人気でした(笑)
ぷんっとしている姿がそっくりですね。
『どうして野菜を食べなきゃいけないの』著者:川端輝江
なんで食べないといけないのか、親の代わりに可愛い野菜くんたちが教えてくれます。
これはちょっと怖くてインパクト大です!
4.必要な栄養はサプリで補う
昔の人からすると、サプリなどはあまり良くないイメージもありますが、進んでいく技術に頼ることは何も悪くありません。
生まれつき偏食がひどかったり、特別感覚が敏感な感覚過敏の子どもは、その分苦手なものが多いです。
親や子どもがどんなに頑張って克服できるものではないこともあります。
ただのマルチサプリではなく、きちんと子どもに足りない栄養を把握し、サプリメントの栄養成分の配合量を確認して、子どもに合わせて補いましょう。
子どもに必要な栄養を補ってくれるおやつなどもあるので、気になる方はぜひ調べてみてください!
食べるのが遅い 子どものサポート
1.時間の目安を決めて、時計を見る癖をつける
食べられない子どもは食事への関心・集中力が少ないためお話に夢中になるとご飯の手がすぐ止まってしまいます。
そのため、ご飯前に
「今日は何分までに食べ終わるよー。」
や、時計が読めないお子さまには
「長い針がここに来たらごちそうさまね!」
など、食べる時間の目安を教えてあげましょう。
時計が見える席に座らせるか、手元に時計を置いてもよいです。
2.食事のあとに子どもの話を聞く時間を意識的につくる。
ご飯が始まるとここぞとばかりにおしゃべりが止まらなく子どもは、もしかしたら「お母さんやお父さんとと話す時間がここしかない!」と感じているのかも。
忙しい毎日の中で、なかなか時間が作れないかもしれませんが、ご飯のあとに30分子どもの話を聞く時間を作ってみてください。
そうしたら、ご飯を食べる時間とお話を聞いてもらう時間にメリハリがつくかもしれません。
また、メリハリをつける。ということに関しては、テレビは出来るだけ見ない方が良いでしょう。
今は食べる時間、今はテレビを見る時間と時間を区切る癖をつけましょう。
食べ始めの「いただきます。」と、
食べ終わりの「ごちそうさま。」
これもご飯の時間を区切るのに大切なルーティンです。
3.食べる量を自分で決めさせる
それでも体質的に、ご飯を食べるのが苦手、遅い子っていますよね。
親としてはせっかく作ったご飯を残されるのも嫌だし、ガミガミしながら食べさせがちですが、よそう前にどのくらい食べるか聞いてみましょう。
初めはよそった量が食べれなくても、怒らないであげてください。
少しずつ自分の適量がわかってきます。
幼児期に運動量が少なくて食が細くても、小学校に入ると一気に食べ始める子どももいます。
好き嫌いにしても、食べる速さにしても、
何より1番大切なのは、子どもにとって家族と食べるご飯が楽しい時間になることです。
上記にも述べたように、好き嫌いは感情が大きく関係しています。
食事が楽しくなければ、嫌いなものを食べてみよう!なんて気にはなれないのは当然ですし、何より食べる時間が苦痛になるのだけは避けなければいけません。
まずは大人が食事を楽しむために、どんな心持ちが必要か考えてみましょう。
また、しつけの問題だと抱え込まず、心配な場合は早めにお医者さんに相談してみましょう。
大切な成長期。
心も体も健やかに成長出来るよう頑張りましょう!
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