算数が苦手 にならない!2歳からできる7つのステップ
こんにちは!
子育てインストラクターのなっぺです🐣
多くの子どもが小学校に入るとつまずいてしまう『算数』
「3足す8は!?違うでしょ?ちゃんと数えなさい!!」
なんて怒ったりしていませんか??
これは絶対にNG❌
まずはどこにつまずいているのかを把握しましょう!
今回はお子さまがつまずいてしまう前に、幼児期からできる算数を理解するためのSTEP、またそれぞれのSTEPに合わせた知育玩具をご紹介します。
「今、小学校で絶賛つまづき中です!!」
って方は、お子さまがどのくらいまで理解できているか確認し、つまづきポイントを見つけましょう。
どうして 算数が苦手 と感じるの?
算数が苦手 な理由として、
抽象的だから。つまり、目に見えなくて、想像できないから。
という理由多くあげられます。
学研ホールディングスの研究では、小学生1200人に「学校の授業で一番好きな科目と嫌いな科目は何ですか?」と選択式で答えてもらったところ、「一番好きな科目」と「一番嫌いな科目」はともに「算数」。
しかも、この現象は4年連続しているそうです。
注目すべきは、その内訳です。
男女別に見ると、算数が「一番好き」と答えたのは男子33.0%、女子18.7%と男子の方が多く、算数が「一番嫌い」と答えたのは男子13.8%、女子33.5%と男女が逆転しました。
どうやら女の子のほうが苦手傾向にあるようです。
男性脳は空間認知力がたけ、論理的に物事を考えることが得意なのに対して、女性脳は言語・コミュニケーション能力にたけているので、それらが得意、不得意に関係しているのではないかと言われています。
また、間違えた時に叱られたり、基礎をしっかり行う前に先取りの問題を与えられたりすると、子どものモチベーションは下がるどころかテストの点数にも影響します。
テストの点数が悪いと、
「やっぱり自分は算数が出来ない。苦手だ。」
と思ってしまい、意欲にブレーキをかけるのです。
家庭や学校教育のあり方。とても考えさせられますね。
幼児期からできる算数の基礎
できるだけ年齢にとらわれず、子どもの成長や興味に合わせて、ステップアップしてあげてください。
小学校に入ってからの教え方に困っている方も、怒らず焦らず、子どもの頭の中を覗いてみましょう。
今お子様はどこのStepにいますか?
STEP1:1〜30まで声に出して数えられる
お風呂の中で湯船につかる時や、かくれんぼでオニになった時など、時間普段の生活や、遊びの中で数を数える経験は積んでいきます。
特に知育玩具は必要ないでしょう。
2.3歳だと数字を抜かしてしまうこともよくありますよね。
「あれ、18が抜けちゃったから、また10から言ってみよっか!」
などと楽しく数を数えましょう。
子どもが数えるのと同時に指を曲げて量を示してあげても良いですね!
STEP2:数と数字の記号が一致する。
まずは12までの数だけで良いでしょう。
これも自然と生活の中で学んでいくかもしれません。
なぜならアナログ時計のおかげで12までの数字はとても身近にあるからです。
「今日は長い針が9にお家出るよー」
なんて、よく言いますよね。
アナログ時計が苦手なお子様はこういったおもちゃで示してあげるとわかりやすいです。
こんなところから、子どもは声に出していた数が、数字で表せることを学んでいきます。
公園の中にある数字を見つけるゲーム、なんかも楽しいですね!
興味が出てくると、子どもはどんどん数字が読めるようになっていきます。
STEP3:数を具体化できる
別に錬金術で何かを出すわけじゃありません。笑
具体化とはつまり『3という数を聞いた時に、頭の中にモノが3つ思い浮かぶこと。』
実は足し算や引き算などの計算をする前に、1番重要なところなんです。
これが浮かばないと、算数は抽象的で分かりにくくなってしまいます。
数を目で見て分かりやすくするためには、お家にあるミカン🍊でも出来ます。
しかしミカンだと数に限りがあるので、おすすめの知育玩具は、『100玉そろばん』です。
(ほかにも数字が書いてある学研ステイフルや、120玉あるくもん出版のそろばんもあります。)
これだと子どもの頭の中で、数と物の量が一致しているかどうかがわかりますし、大人も教える際に視覚的に説明することができます。
また数の大きい少ないが数字だけではパッと思いつかないお子さまでも、見ただけで感覚的に量の比較ができます。
他にもnic(ニック)の『プラステン』も、実際に棒にビーズを通して、数を視覚的に見ることが出来ます。
これらの知育玩具は共通して、10までの集まりがとても分かりやすいため、十進法を自然に学んでいくことが出来ます。
2.3歳くらいのお子さまであれば、絵が描いてあるナンバーパズルも良いです。
大切なのは、子どもが興味をもって遊びながら学ぶことです!
STEP4:ろく=6=リンゴが6つを一致させる
これはSTEP1.2.3の復習ですね。
ここまでがクリア出来ていれば、数と数字と物の量が全て一致できるようになります。
ここで重要なのは、モノの数とモノの質量は関係ないということ。
たとえば、この絵を見て、
5匹のゾウも5匹のネコも同じ数だと分かれば正解です。
つまり視覚的な情報に惑わされずに、数を数えて比較ができるか。
この3つを分かりやすく照らし合わせられる知育玩具には、
100てんキッズの『かずカード』がおすすめです。
対象年齢は3歳からで、生活の中の数体験を題材に、数をかたまりとしてイメージできるようになります。
「いちご」「つみ木」「ひと」「アメ」の4種類のイラストで描かれた1~10までのカードと、「+・-・=・□」の記号を加えたカードです。
数を数えたり、並べたりする基礎的な学習から、暗算練習や条件のある立式練習といった応用学習まで幅広く活用できます。
くもん出版にも同じような『かずカード』がありますが、あちらは裏がドットだけなので、少し対象年齢が低くなります。
STEP1.2の時に使う方が最適でしょう。
少し難易度を上げると、ボーネルンドの『どうぶつのカウンティングゲーム』がおススメです。
動物の絵柄やドット、数字がそれぞれ描かれたカードを使い、物の「量(多い・少ないなど)」、「記号としての数字」そして「正しく数えること」を学ぶことができるゲーム。
“具体的な”さかな・うし・ワニ・うさぎなどの量を、“抽象的な”青いチップ、ドットの数にいったん置き換え、ステップを踏んで「記号としての数字」という概念に導いてくれます。
STEP5:10のまとまりを理解する
5.6歳になると、身近な物を使って10までの足し算は出来るようになっていきます。
小学校でもここまでは結構みんな難なくクリアできます。お指も側にありますし…。笑
始めにつまずきが出てくるのは10を超える足し算。
「8+7は?」
と言われると一気に出来なくなってしまう…
そんなお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか?
これが出来ない原因は、頭の中で10の集まりを作れないからです。
大人が先ほどの「8+7は?」を計算する時、
無意識に7を5と2に分ける。8に2を埋めて10を作ってから、残りの5を足して15。
もしくは、
8を5と3に分けて、7を5と2に分けて、5を2個くっつけて10。残りは3と2で5。答えは15。
こんなふうに頭の中で10のまとまりを自然に作って答えを求めています。
もちろん大人は無意識です。
ですが子どもはこれを意識的に行う必要があります。
そのために大切なのは、10の集まりを作るために数字を分解すること。
つまり、まずは10の集まりを作れること!
答えが10になる足し算をたくさん書き出しましょう。
ここでもSTEP3.でご紹介した、十進法を学べる知育玩具がまたまた役に立ちますね!
視覚的な情報がわかりやすいお子様は100玉そろばんなどで実際に物を動かして考えるといいでしょう。
逆に記号のほうがわかりやすいお子さまは、ボーネルンドの『ピエロのびっくりばかり』がおすすめです。
数字をかけると重たい方に傾くはかりで、片方に10をかけて、もう片方に足すと10になる2つの数字をかけると、釣り合うようになってます。
机の上で集中するのが嫌いなお子さまはゲームで遊びながら覚えていくのが一番です。
>\
『ぴっぐテン』は、場の数と出す数の合計が10になるようにしながら、カードをたくさん手に入れることを目指します。
対象年齢は6歳ごろ~ですが、難しいルールをなしにすると4.5歳の子どもから大人まで楽しめますよ!
このように10のかたまりがパッと頭で思いつくようになると、10以上の計算も出来るようになっていきます。
STEP6:各位(くらい)の意味を知る
一桁の足し算が出来るようになると、次は二桁の足し算になります。
「28+36は?」
一気に難しくなったような気がしますね。
この式を理解する前に、28の数字の意味を理解する必要があります。
左から1番目の2は10が2個という意味。
左から2番目の8は1が8個という意味。
10が2個あつまって20。
1が8個あつまって8。
それらすべてがあつまった数が28。
と、こういうこと。
これが理解していれば、あとはSTEP4と同じです。
28は10が2個、1が8個
36は10が3個、1が6個
合わせると
10が5個と1が14個
14は10が1個と1が4個だから、
全部で10が6個と1が4個=64
たとえば、これはお金だとわかりやすいです。
こんな風にクイズをだすと、位ごとに分けて考えることができます。
おままごとやお買い物ごっこの中で問題を出し、少しずつ難易度をあげてみるといいと思います。
100円均一のおままごと用のコインでも充分お勉強になります!
モノは使いようですね。
STEP7:繰り返し問題をとく
ここまでクリア出来れば、あとはもう何回も何回も問題を解いて、慣れるしかありません!!
問題集はKUMONのドリルや百ます計算などがおススメ。
通信教育では王道ではありますが、Z会や進研ゼミの教材はキャラクターも交えながら子どもの興味関心をしっかり引き出してくれます。
お勉強感が少なく、ドリルを嫌がるお子さまにはそちらの方が抵抗感なくできるかもしれません。
実は単純な計算ミスは大したことはありません。
ただ同じタイプの問題で間違えが多かったり、全く手が進まなかったりする場合は、STEP6までのどれかが理解できていないのかも…。
順を追って、丁寧に教えてあげてください✨
算数は基礎が肝心と言われますが、それと同時に苦手意識を持たないことも大切です。
私も小さい頃100ます計算をひたすらやっていました。
なぜならとても楽しかったからです。
算数に関わらず、勉強が出来ないという理由で怒られた記憶のない私は、分からないことが恥ずかしいという感情よりも、分かった時の嬉しい感情のほうが強かったです。
それは中学、高校に入っても同じで、何でそうなるのか分からないことを、先生に「分からないから教えて!」とはっきり言えました。
親が子どもの勉強を見れるのはせいぜい小学校くらいまで。
あとはどんどん難しくなって大人でも簡単に教えられなくなります。
(教員免許持ってます!とかなら別ですが…笑)
その先は、子どもが自ら学ぶ意欲や自信、達成感が前へ突き動かします。
お受験なども控えて焦ることもあるかと思いますが、大人がピリピリしていて子どもが楽しめるはずがありません😢
まずは大人の方も、子どもがどうやって学んでいくのか、子どもと同じ目線で楽しんでください!
大人にはなんて事のないおままごとや、積み木遊びでも、そこには算数のヒントがたくさん詰まっています。
そんなヒントを生かすも殺すも大人次第かもしれません。
ぜひ、肩の力を抜いて知育玩具も活用しながら楽しく学んでください!
【保育士が解説!子育てをサポートする情報サイト】
前回までのコラムはこちらから↓↓
1*【発達心理学】子どもの発達はどうやって決まるの?遺伝と環境の影響
2*小学校の先輩ママに聞いた、あったら便利なアイディアグッズ
6*【保育士が解説】おもちゃはいつから必要?月齢・発達に適した知育玩具
8*2019年クリスマス!子どもが夢中になるプレゼント12選【2.3歳児編】
9*2019年クリスマス!親も子どもも喜ぶプレゼント7選【4.5.6歳児編】
1件の返信
[…] 1*2歳から始められる!算数を苦手にしない7つのステップ […]