保育士おすすめの色遊び をご紹介。幼児期からたくさんの色に触れよう!
子育てインストラクターのなっぺです🐣
よくモンテッソーリ教育、シュタイナー教育などでも、「小さいうちからたくさんの色に触れるといい!」と言われ、『色育』という言葉も注目されていますが、一体子どもたちにとって何に良いのでしょうか。
今回のテーマは『子どもにとって色とは』と『 保育士おすすめの色遊び 』です。
子どもにとっての色の役割
産まれてすぐはモノクロの世界
赤ちゃんはいつくらいから色が見えるようになるかご存知ですか?
産まれてすぐは全てが白黒でぼやけて見えた世界が、だいたい生後2.3ヶ月頃から赤や黄、緑などはっきりとした色が識別できるようになります。
さらに生後4.5ヶ月ではピントが合い、紫や青などの寒色が見えるようになるなど、視力と共に段階的に発達していくのです。
そして、成長するとともに色からさまざまな情報を受け取るようになります。
色を見たり触れたり、想像したりすることで脳を刺激することができるのです。
たくさんの色を見ることにより感受性も育ち、会話の中から言葉を覚えます。
赤ちゃんが好きな色だけ集めるのはNG
赤ちゃんが好む色は明るくて鮮やかな色と言われています。
また月齢が低い頃から見やすいと言われる白黒のシマシマや丸、人の顔のデザインなどがとても反応があります。
それらは追視といって、赤ちゃんが目で追いかける動作を生みますが、そういった色だけを集めれば知育や、成長に良い影響を与えるわけではありません。
暗い色やくすんだ色、中間色や濃淡の違いなど様々な色と出会うことで、その色に対する感情が芽生え、心の育ちに繋がっていくのです。
「子どもにとって何色が知育に良いのか」や「出来るだけ早く色の名前を覚えさせないと」など、全く神経質になる必要ありませんので、肩の力を抜いて子どもと一緒に、たくさんの色との出会いを楽しみましょう。
子どもの心を映す色
まだ上手く自分の気持ちを言葉にして伝えられない子どもたちは、自分の心や感情をこれまで出会った色で表現するようになります。
子どもは大人が思っている以上にいろんなことを敏感に感じ取っており、そういった不安や、嬉しさも、絵や色として映し出されることが多くあるのです。
だからこそ、たくさんの色を知りそれらに自分の気持ちを乗せられることは、ストレス発散やコミュニケーションのひとつとしてとても大切になります。
ここで重要なのは、”不正解の色などないこと”
例えばよく絵本では、太陽は赤やオレンジなどの色で描かれているので大人にはそれが正解のように感じ、違う色で描いた絵を指摘してしまうかもしれません。
しかし、自己表現の前提は「こうしなければいけない」という決まりやルールがないことです。
どんな色でどんなものを表現するのか、それは何をイメージしたのか、大人は先入観を持たずに見守る必要があります。
ただ、全てを黒、つまり色がないものとして表現している場合は子どもが何かの感情を押し殺していたり、大きな不安、恐怖を抱えていたりする可能性が高いです。
家庭環境のみならず環境の変化や、園での生活などが影響していることもあるので、早めにカウンセラーに相談してると良いと思います。
保育士おすすめの色遊び
お絵かき
色遊びといえばクレヨンや絵の具を使ったお絵かき。年齢問わず表現の幅が広く、成長も見られる遊びです。
小さいうちは100均の模造紙を床に引くと、おうちが汚れる心配もなく、身体を全身の運動にも繋がるのでおススメです!
◆ベビーコロール
対象年齢:2歳~(メーカー表示は2歳ですが、6カ月頃から使うことができます)
口に入れても安全な素材で出来ていて、初めてのお絵かきに最適です。
持ち手が丸く、まだペンを持てないお子様でも、しっかり握って線を引いたり、色を塗ったりできるよう考えられてデザインされています。
また、小さなお子様は力の入れ加減が難しいことをふまえ、お子様が強く握っても、多少乱暴に扱っても大丈夫!簡単には折れません。
手や服が汚れにくく、お子様の衣服についても洗濯でバッチリ落とせますので、思いっきり遊ばせてあげてください!
◆キッドパス
対象年齢:3歳頃~
窓ガラスに大きくのびのびと絵を描くことができ、濡れた布でサッと消せるキットパス。
上から下まで親子で一緒におえかき!なんてことも。
固形絵の具のようにも使えるので、水彩画を描いたり、のびのび自由に感性のままにおえかきを楽しめます。
主成分は口紅にも使われているパラフィンなので、小さなお子様にも安心ですね!
◆色鉛筆
王道の色鉛筆。
たくさんの色を使って子どもは何を表現するのか、色にどんな思いをのせるのか、見るのも楽しいですね。
空を見て、葉っぱをみて、親子で一緒にお絵かきしてみてはいかがでしょうか。
ねんど
握ったり摘んだりするねんどは、指先を使うことで脳に刺激を与えたり、指先の細かい動作を引き出したりします。
また色の違うねんどを混ぜることで、色の変化の過程がわかりやすく、どんな色になるか考えながら創造力を高めることができます。
(色を混ぜると元には戻らないので混ぜすぎに注意!(笑))
◆小麦粉ねんど
お口に入れても安心で、家庭でも食品だけで簡単に作ることができる小麦粉ねんど。
作り方は、小麦粉(好きな量)、塩(一つまみ)、サラダ油(ひと垂らし)をいれて、水を少しずつ加えながらちょうどいい柔らかさまで混ぜるだけ。
食用色素で色をつければ、カラフルな小麦粉ねんど完成です!
手づくりのものだと大体3~5日くらいしか持ちませんが、市販のものであればより長く遊ぶことができます。
◆かんてんねんど
対象年齢:2歳頃~
食品素材の「寒天」を使用し、防腐剤や保存剤は一切含まず、安全性の高いねんどです。
はじめはぷるぷるとした質感のねんどが、 こねているうちにだんだんやわらかくのびのよい質感になります。
小さいお子さまにも扱いやすく、乾きにくいので自分のペースで思い通りの造形遊びや、他の色を混ぜて色の変化も楽しめます。
また、手やテーブルにくっつきにくいのでねんど板がなくても大丈夫です!
お洋服やテーブルが汚れにくいのもママにとっては嬉しいですね✨
小麦粉ねんどとの違いは、一度乾いてしまっても濡れタオルで一晩包んでおくと元に戻るので何度でも遊ぶことができます。
◆みつろうねんど
対象年齢:5歳頃~
シュタイナー教育でも使われているねんどで、蜜ろうには天然の抗生物質が含まれているため、抗菌作用があります。
特に他のねんどに比べても香りがよく、色の発色もきれいです。
また、光を通すので薄く延ばしてアクリル板やガラスなどに張り付けると、まるでステンドグラスのように楽しむこともできます。
子どもの成長を考えて、少し固めでできているので、冬場などはお湯などで温めると良いかもしれません!
色水
色水は作る材料によって、発色の仕方や色味が変わります。
ただ混ぜて終わりではなく、飾ったり、おままごとに発展させることもできます!
◆絵具で作る色水
一番はっきりとした色がでます。
そのまま大きな紙にお絵かきをしても良いですし、白いハンカチを染めて模様を楽しむこともできます。
◆食紅で作る色水
食紅でつくった色水は、絵の具を用いたものとはちがい、透過性が高いです。
そのため光を通したときに、色の 美しさをさらに感じることができます。
つくった色をビニール袋に入れて吊るし、光にかざ して見られるようにしてもいいですね!
◆植物で作る色水
ビニール袋にお水と好きな色のお花や実、葉っぱを入れてすりつぶすと、どんどん色が出てきます。
身近にあるどんな植物が、どんな何色に変化するのか…自然に対する興味も広がります。