歯並びは遺伝より環境が大切! 0歳から始める歯のケア

こんにちは!なっぺです🐣

 

生後6カ月になり、下の歯が生えてきた娘。

まだ赤ちゃんなのに、もう歯磨きを始めるの?と思いがちですが、乳幼児の歯みがき習慣は、永久歯が生えてくる前にむし歯菌を育てないためにとても重要なんです。

永久歯の生え方や、むし歯のなりやすさなど、その後に大きく影響します。

そこで今回は 0歳から始める歯のケア についてご紹介します!

 

赤ちゃんの歯について

歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6カ月~9カ月ごろが一般的です。

多くの子の場合、まず下の前歯が2本生えてきて、次に上の前歯が2本生えてきます。

歯が生えるころには、歯茎がむずがゆくなって、よだれが増えたり、機嫌が悪くなったり、赤ちゃんによっては歯が生えるときの刺激で微熱が出たりすることがあります。

そんな赤ちゃんの歯ですが、しっかりと大人が手入れをしないと、大きくなってからむし歯だらけになってしまったり、歯並びがガタガタになってしまったり、大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

0歳から始める歯のケア ①むし歯をつくらない

0歳から始める歯のケア

 

むし歯になるメカニズム

むし歯の原因菌であるミュータンス菌が食べ物などに含まれる糖類をエサにして、酸を作り出します。

その酸が歯が溶かし、むし歯となるのです。

また、食べカスなどをエサに増殖した細菌は歯垢(プラーク)となります。

プラークはバイキンのかたまりで、放置すると、歯肉の炎症を引き起こしたり、歯を溶かしたりします。

 

では、0歳からのむし歯予防で大切なポイントは何でしょうか。

0歳から始める歯のケア

むし歯をつくる3つの条件を1つでも阻止する

むし歯をつくる3つの条件

①むし歯菌が増殖している

②栄養(糖質)がある

③むし歯菌に快適な環境がある こと。

これらのうち、1つでも満たさなければむし歯にはなりません。

では、具体的に気をつけることを見ていきましょう。

むし歯予防の4箇条

①離乳食は正しい食べ方で食べさせる

→ダラダラ食べはNG。食べ物を口に入れない時間が大切となるので、ご飯の時間はきちっと区切って、食べたら歯を磨く習慣を付けていきましょう。

 

②歯ブラシ・歯磨きのコップは専用のものをつかう(2歳前後からうがいの練習を始める)

→歯磨きのタイミングは毎食後が理想ですが、就寝前と朝の2回を習慣化できればいいそうです。

夜間授乳も寝ている間のむし歯菌を増殖させる原因のひとつ。成長の上で必要のない時期に来たら、出来ればやめたい習慣です。

フロスは出来るだけ早いうちから使用し(特に奥歯が生えてきたら)、親の仕上げ磨きは9歳までしてあげてください。

「感染の窓」と言われる1歳半から2歳半の1年間は特に気を付けましょう。

 

③スキンシップはほどほどに

→生まれたての赤ちゃんの口の中にはむし歯菌はおらず、唾液を介して周りの大人から伝染するのですが、この感染がないほど、または感染が遅いほど子どもはむし歯になりにくいという研究結果があります。

つまり、この感染を遅らせることがまずむし歯予防の第一歩なのです。

具体的には、

・大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんに食べ物をあげない

・噛み与えなど、大人が一度でも口をつけた食べ物は赤ちゃんに食べさせない

・赤ちゃんの口にキスをしない

これらに気をつけ、むし歯菌の感染リスクを下げることを心がけましょう。

ただ、熱いものを冷ます時の「フー、フー」でさえも移る可能性があり、どれだけ神経質になっても完璧に防ぐことは難しいです。

完璧に防ぐことはできないため、早くからむし歯予防のケアを始めましょう

 

④親の口腔衛生をしっかりと!

→キシリトールのガムを噛む親の子どもは、噛まなかった親の子どもよりもむし歯が少なかったという研究結果もあります。

子どもだけではなく、大人もしっかり定期的に歯医者さんへ行きましょう!

0歳から始める歯のケア

 

0歳から始める歯のケア ②歯並びの土台であるあごの骨を大きく育てる

0歳から始める歯のケア

骨の成長には口の中の筋肉をしっかり使うことが大切です。

あご育てのために実践することは、

・授乳の時は乳房をしっかりと口に含ませる

・哺乳瓶の乳首は成長に合った新品のものをつかう

・手当たり次第になめるのは問題ないが、指しゃぶりやタオル噛みの習慣には要注意(4歳までにはやめさせる)

・お茶などで流し食べはせず、なるべく前歯を使うような食事をする

・ストローではなくコップを使うように心掛ける

・うつぶせ寝や頬杖をつく癖はやめる

歯並びは遺伝的な要因も少なくありませんが、産まれてからどのように育ったか、その成長環境も、その人の歯並びを決める要因となります。

つまり、悪い歯並びは予防できるということ。

顎顔面の成長発育は6歳までに80%が終わってしまうため、産まれたときから少しでも顎、特に上あごが大きく育つように意識することが大切です。

うつぶせ寝や頬杖をつくのが習慣になってしまうと、あごや歯に特定の方向から持続的に力が加わってしまい、まだ軟らかい子どもの骨格は容易に動いてしまいます。

 

また、最近ではやわらかい食べ物が中心の食事となったことで、子どもの咀嚼力、嚥下力が低下しています。

食卓ではなるべく前歯でかじれるくらいの大きさのものを出すようにして、テレビを見ながらの食事はやめましょう!

 

あご育てのために大切なのが…

実は、あごを育てるために大切なのが、ご飯を食べるときの姿勢なんです。

0歳から始める歯のケア

なぜなら、正しい姿勢で食べるからこそ、あごの筋力全体を使って口を動かすことができるから!

また、赤ちゃんが足の裏をしっかり足板や床につけていると、踏ん張ることができてモグモグしやすくなったり、姿勢が安定したりすることで、集中してよく食べるようになることもあります。

つまり、

・背筋を伸ばして、足をぶらぶらさせない

・落ち着いて、食事に集中させる

ために、離乳食の時は適切な椅子を選びましょう!

また赤ちゃんにミルクをあげるときはなるべく正面から吸い付けるように、縦抱っこが理想。まっすぐな姿勢で嚥下を覚えていきます。

 

噛むことは運動能力や脳機能にも影響する

実は、歯並びだけではなく、噛むことは運動能力や脳機能にも関連するという研究結果があります。

例えば、ものを噛む力と運動能力の高低を比較する調査は、様々な地域で老若男女を対象に行われていて、握力や足の速さ、バランス感覚など、幅広い能力テストで噛む力の強い人の方がいい成績を出すことが分かっています。

 

また、噛む回数が減ると記憶力、集中力、思考力などが低下するという実験結果もあります。

噛むことによって脳に繋がっている動脈の血行が良くなり、脳の働きが活性化されるからだと考えられているため、小さいうちからしっかり噛む習慣を付けると良いでしょう。

 

噛むことは、お子さんの身体や脳の発育とも無関係ではないのです。

 

歯育てのために参考にしてほしい本 

『0歳からの歯育て わが子を愛するお母さんに伝えたい大切なこと著書:下田考義・下田ミナ

わが子が健やかに育つためにお母さんなら知っておきたい「むし歯予防」と「歯並び予防」がよくわかる本。

0~18歳までの子どもに焦点を当てて、それぞれの年齢(月齢)別に、注意すべきポイントや親が子どもにすべきことについて書かれています。

『一生使える歯は3歳までのお口の育て方で決まる』著書:竹内敬輔

歯並びや咬み合わせの問題を子どものときに対策していないと将来歯を失い、歯科治療費も高額に。3千人以上の子どもの治療経験から、一生後悔しないための歯の育て方を紹介。

お口の育て方という本の最新版で、0歳からやっておけばよかった!と思うことがたくさん書かれています。

 

『しあわせ歯ならびのつくり方』著書:浅川幸子

0歳から始める歯のケア

ストローマグ×、お口ぽかん×、ほおづえ×、指しゃぶり×…口を正しく使っていると、子どもは健やかに育ちます。

よい歯ならびをつくる習慣と家庭でできる「歯ならびチェックリスト」もついていて、お家でも実践しやすい内容です。

まとめ

歯は子どもの外見だけではなく、内面にも大きく影響していきます。

私自身も子どものころから歯並びが悪く、それをコンプレックスに感じてきたので、大人になった今でも歯を見せて思いっきり笑うことができません。

また、大人になってから治そうと思っても、矯正は50~100万くらいかかるうえに、何年も矯正器具を付けなければなりません。

 

しかし、赤ちゃんのうちから、親がしっかりと意識して歯を守るための習慣を身につけさせるだけでそういった悩みをしなくても済むかもしれないのです。

「 0歳から始める歯のケア 」ぜひ、出来るところから取り組んでみてあげてください✨

 

 

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2件のフィードバック

  1. 2021-04-14

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  2. 2021-04-14

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