人間の感情は「静かな水面」でなくていい。~子どもへの怒りについて~

こんにちは、なっぺです。

娘がもうすぐで3歳となり、まだまだ甘えたい赤ちゃんともう大人になりたい子どもの間をうろうろしているそんな時期に突入しています。

喜怒哀楽なんてそんな単純な感情だけではない、私たち大人には(きっと本人も)よく分からない難しい感情が渦巻いて、怪獣と化すことが増えてきました。

 

そんな時にこそ母は、いつもでも冷静に。

…できるわけもなく。生理前+仕事疲れ+家事終わりに出会ってしまった時は最後。

「なんでゴミを片づけないのよ!」

「だったら自分でやりなさいよ!」

「もう疲れてるなら寝ればいいでしょ!」

などと、産まれてまだ約3年しか経っていない子どもに対して、感情むき出しで正論をぶつけてしまうこともしばしば。

泣いた娘を前に早速後悔していると、それでも娘はママを求めて抱きしめてもらいに来る。そしてさらに自責の念に駆られるといういつものパターンです。(パパは一生懸命娘をなだめるが、パパには塩対応の娘)

もしこれが寝る寸前だったもっと最悪。親の全ての責務を放り投げ、布団を被り、泣き声をシャットダウンしたくなります。

 

就寝前には必ず、「大好きよ」「ママの宝物だよ」と伝えながらも、頭の中にいる過去の私Jr.が「そうは言っても、結局は行動が全てだろ」と追い打ちをかけてくる。

それと同時に、「あー、私ってこんなに怒りの感情が出せたんだ」とも驚く。親としての成長過程なのか、はたまた大人として後退しているのか…。

同じような思いの方はいませんか?

 

心の水面

そこで悩み、考え付いたのが、

「怒りの感情を出さないことが正解なのか」

ということです。

もちろん、手は出してはいけないと思っています。けれど、いつも穏やかで優しさに溢れ、子どもの前で「負の感情を出さない」ことが全て子どものためかと言われると、そうではない気がしてきました。

 

ここで少し話がずれますが、時は遡って私が新入社員の時のこと。新入社員が集められた研修で、こんなことを教えてもらいました。

「社会人にとって、感情の波を立てないことが大事。目を瞑って、穏やかな水面を想像してごらん。いつでもその状態を保ちましょう。」と。

ビジネスパーソンとして、感情をコントロールすることは職場の人間関係を良好に保ちつつ、仕事を上手に進めていくためには不可欠です。

ですが、私は感情の波を悪と捉え、実践しすぎてしまいました。

社内でも有名なクラッシャー(パワハラ上司)と同じ職場になり、毎日のように怒号やため息、嫌味を浴びてもなお、常に水面に保とうとした心は、周りや自分の頭が気が付く前に、一瞬で壊れていきました。

 

話を戻すと、「母親」も同じではないのかと。

もちろん子どもはパワハラ上司とは似て非なるものですが、あの容赦のない大音量の叫び声と、話が伝わらない苦しみと、そこから逃げられない立場は同じようなものです。

自分の感情の波を押さえつけて、何も気が付かないふりをしていれば、そのうちなぜか涙がこぼれて、心が壊れていくと思うのです。

 

怒りの出し方について

とはいえ、思いのままに怒りの感情を爆発させていいわけではありません。手が出てしまいそうになる方はなおさらです。

 

であれば、どうしたらよいのか。

私は以下のことに気を付けています。

①怒る必要がある時に、上手に怒りを出す方法を知ること

②自分の感情の状況を伝えること

③怒りすぎて、申し訳ないと思ったら直接謝ること

④子どもの怒りの感情も受け止めること

 

①怒る必要がある時に、上手に怒りを出す方法を知ること

先ほどお伝えしたように、怒りを抑えるとその弊害が必ずやってきます。キャパシティーは人それぞれですが、そもそも怒りというのは自分の身を守るために欠かせない感情です。

よく聞く「アンガーマネージメント」というのは、怒りを出さない方法ではなく、状況に応じて怒りという感情を管理活用していくことです。

とはいえ私は専門家ではないので、こちらの本をお勧めします。

↑「怒らなくていいときは怒らない。怒ったほうがいいときは上手に怒る」といったように、自分の怒りのタイプを知り、コントロールできるスキルについて教えてくれます。また、すぐに興奮しないための食事や生活習慣なども書いてあります。

 

②自分の感情の状況を伝えること

大人だって人間。仕事や家庭の状況、ホルモンバランスなど身体の状況、様々な要因で「今は辛い」と感じる時があり、そんな時はちょっとしたことでイライラしがちです。

何度も言うようにそれ自体が悪いわけではなく、家族に理解し協力してもらう、もしくは少しの間離れてもらうことも大切です。

「辛い時は我慢せずに辛いって言おう!私もあなたも!」みたいな雰囲気が作れたらいいですよね。

 

③怒りすぎて、申し訳ないと思ったら直接謝ること

言いすぎたら謝りましょう。

小さな子どもはいつだって親が一番ですが、何もかも全てを許してくれる存在ではありませんし、子どもだからと言ってすぐに忘れるとは限りません。

 

④子どもの怒りの感情も受け止めること

上記の本で怒りについて学んだら、子どもの怒りについても考えてみましょう。

大人と同じで、キレやすい子には理由があります。

もちろん怒りの特徴は年齢や発達段階によって変わっていきますし、子どもの性格や環境によっても変化します。大事なのは、その時々の感情を否定せず、認めること。

「もっと遊びたかったから、おしまいにするのが辛かったんだね」

「おもちゃを取られちゃったのが悲しかったんだね」

など、聞いた理由とその時の感情を紐づけてオウム返し(もしくは代弁)し、ありのままの感情を一旦受け入れる。それから、その感情の適切な出し方を一緒に考えたり、教えたりしてみてください。

大人の声掛けや環境が変わってもなお、キレやすい場合は発達障害の可能性もあります。早いうちから専門医に相談し、適切な援助を行うことで、子ども自身も楽になるはずです。

 

まとめ

結局は私たちは人間で、子どもを一人二人産んだところで聖母のような性格に様変わりすることなんてありません。怒りは怒りとして受け止め、「あー今自分のことを守ろうとしているんだな」と自分の弱さもちゃんと認め、その上で後悔しないために知識とスキルを身に着けること。

これは子育て以外でも、夫婦関係や仕事にも必ず役立ちます。

無理に心の水面を穏やかに保つ必要なんてなくて、起きる荒波をもコントロールする練習が必要だったんだなと今になって思います。

下記の本は主に部下の育成の話ですが、子育てにも通ずる考え方がとても参考になるのでオススメです!

 

 

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